子宮筋腫 手術当日を迎えるの巻

みなさん、こんにちは。
pegogoです。

今日は、手術当日のお話です。

大部屋の洗礼をうけ、眠剤でなんとか、ご婦人達で奏でるオーケストラから解放されたpegogo。

手術当日を迎えました。

手術は午後から。

さすがに手術当日の朝ご飯はなし。

10時くらいに、ママが来てくれました。
この時もまだ実感が湧かない。

病室だと話しにくいので、院内のカフェへ移動。
ポケベルを渡されます。

13時くらいにお呼び出し。

いよいよ、手術です!

手術フロアまでは、看護師さんが連れて行ってくれます。

ママとは、ここでさようなら。

手術室までは、テクテクと自分で歩いていきます。

手術フロアは独特な雰囲気。

要塞のような重厚な扉があり、看護師さんがインターホンのようなもので、何か話しています。

扉が開き、いよいよ手術室へ。

この時、入れるのは私だけ。

看護師さんは、「行ってらっしゃい、頑張ってくださいね」

と声をかけてくれました。

看護師さんから言われた手術室の番号を探し、部屋の前にいるスタッフさんに名前を告げると、手術室のドアが空きました。

入った瞬間、あー、これ、テレビで見たことある!

そう、あの照明です。

正直、自分が手術するんだな、と実感が湧いたのは、この時でした。

部屋には、荒川先生と麻酔科の先生、そしてスタッフの方が4~5名。

自分でとことこと、手術台まで歩いて行くと、荒川先生が近寄ってきて、「pegogoさん、ガンバリましょうね!」

と笑顔でおっしゃってくれました。

手術台の上で、病衣を脱ぎ、一反木綿のような服にお着替え。

なんか、セクシーやな、これ。

いよいよ手術開始

まずは、硬膜外麻酔です。

横向きになり、膝をかかえ、体をまあるくします。
(海老さんみたいだな)

おそらく、私の硬膜外麻酔をした方は、見習いか何かでしょう。

随分手間取っていました。

モルモットだな、これじゃあ。

しかし、どんな名医も、最初は見習いだ。

仕方ないな。

硬膜外麻酔の時、何度も「痛いですか?大丈夫ですか?」

と聞かれ、無表情で「はい、痛いですね」と答えていました。

もっと大げさに言った方がよかったかな?

やっとこさ、硬膜外麻酔が終わり、仰向け。

いよいよ、全身麻酔

全身麻酔経験者から、一瞬で落ちる!

と聞いていたので、さすがにドキドキ。

「麻酔はいりますよー」と言われ、マスクをカポッと口に被せられます。

おおー!

来たー!

はぁ、はぁ。

スタッフさんに「ゆっくり呼吸してください」と声をかけられ、

「ゆっくり呼吸せねば!」

すーはー、とした瞬間。落ちました・・・。

ぺご、目覚める

その後、看護師さんが私の名を呼ぶ声で起きました。

まるで、ひどい二日酔いで目覚めた時の感じと似ています。

何度か名前を呼ばれ、うっすら目を開くと、荒川先生が私の顔を覗き混んでいました。

その後、意識が戻ったのを確認したあと、気管内挿管をごぼっと取り除かれました。

うぅ。もっと丁寧にやってよー。。。

全身麻酔が切れたあとは、本当に最悪な気分。

声は出ないし、下腹部(切ったところ)は、なんとも言えない鈍痛に襲われています。

まるで深い底なし沼にいる気分です。

そんな中、荒川先生とこんなやりとり。

荒川先生:pegogoさん、無事終わりましたよー!
取った筋腫を見ますか?
結構大きかった。

正直、目も開かないし、何よりも気持ち悪い、お腹痛い、そんな状態で見れません。

pego:あ゛と゛て゛み゛ま゛す゛。(あとでみます)

声がっらがら。

てか、声出ない(出せない)

荒川先生:でも、このあとすぐ病理検査にまわすので、今じゃないと見れませんよ。
pego:じゃぁ、い゛ま゛み゛ま゛す゛。(今見ます)

こ、声が出ない・・・

荒川先生:ほら!おっきいでしょ?

荒川先生は、ビニール袋に入った私の筋腫を見せてくれました。

大きいのか小さいのかよくわからない白い塊が、そこにはありました。

思ったより小さかったな。

pego:はい、もう見ました。

もう喋るだけで精一杯。

誰かこの底なし沼から、引き上げてくれ。

そうして、看護師さんたちが、手術台から術後のベッドに私を移動させ、「痛くないか?」と聞いて来たので、「痛い」と答えると、ぺごをくるっと横向きにし、「息を吸ってくださーい!」と、一声。

息を吸った瞬間、座薬をスポン!っと挿入しました。

座薬かよ。

言ってよ、座薬なら。

ほら準備とかあるじゃん。

その手のやつって。

とても慣れた手つきでした。

流石、プロですね。

医療ベッドに寝たまま、病室まで連れて行かれている時、ママの姿が見えました。

ママ、心配そうな顔。

ICU(集中治療室)に一旦移されるのかな、と思っていましたが、私の手術はその必要もないくらい軽いものだったんでしょう。

大部屋の病室に戻されました。

手術後は本当に辛かった。

腕には点滴の管。

背中には、痛み止めの管。

そして、尿管。

最後に空気マッサージ機のようなものが脚に装着されていました。

膝から下を包み込むような装置で、シュコーシュコーと足をマッサージしてくれる代物です。

手術後は全く動けず、管に繋がれた状態。

しかも気分は最悪。

ふと見ると、ママが病室の私のベッドの横で、うたた寝をしていました。

私はママを起こして、「手術も終わったから、もう私一人で大丈夫だから、帰っていいよ。退院したら、連絡するから」

と言いました。

ママは、「本当に大丈夫?ちゃんと療養して元気になってね」

と言い残し、病室を後にしました。

こうして手術は成功し、人生で一番最悪な夜を過ごすことに。

手術当日は、最悪な気分のまま、ずっと寝て過ごしました。

次回は、「ぺご、尿管に涙する」の巻です。